白衣に刺繍を入れてみようと考えたら知っておきたいポイント

病院やクリニックで医療スタッフの着用している白衣を見てみると刺繍が入っているのに気づくこともあるでしょう。それに魅力を感じて刺繍入りの白衣を手に入れたいと思ったら、どのようなことに気を払ったら失敗がないのでしょうか。

白衣に刺繍を入れるメリットやデメリット、刺繍の入れ方のコツを一通り確認しておきましょう。


白衣に刺繍を入れるメリットとしてまず挙げられるのは病院やクリニックなどの現場のユニフォームとしての価値が高まることです。現場では白衣を支給することが多くなっていますが、そこに病院やクリニックの名前やロゴが入っているだけでこの現場で働いているという認識を持ってもらいやすくなります。

帰属意識を高めるだけでなく、団結力や統率感を高める上で重要な役割を果たすでしょう。刺繍はプリントに比べて強いので何度洗っても読めなくなるようなことはありません。清潔さが重視される白衣だからこそ刺繍にしておくのは安心感もあります。

また、スタッフの名前をそれぞれ入れておくことによりネームプレート代わりにすることもできるのもメリットです。スタッフ同士で名前と顔が一致していないような大きな施設では特にネームプレートが役に立ちますが、落としてしまったり作業の邪魔になったりしてしまうことも珍しくありません。

白衣に刺繍で縫いつけてあればその心配はなく、白衣を着ている限りは相手に誰かを示せます。これは患者にとっても嬉しいことで、お世話になっている医師や看護師などの名前を覚えられると親近感が湧いてきて、この施設を利用したいという気持ちが芽生えやすくなるでしょう。

刺繍を入れることで生じる可能性がある問題点として多くの人がすぐに気づくのは価格の問題です。刺繍を入れるのには費用がかかるので白衣だけを買うのに比べれば経費負担が大きくなってしまいます。個人で入れたいというときには特に切実な問題になる可能性があるので念頭に置いておきましょう。

もう一つ生じうるデメリットとして患者への印象が悪くなるリスクが挙げられます。これは刺繍のデザイン次第ですが、あまりに大きな刺繍を目立つ色で入れてしまうと目障りに感じてしまう人もいる可能性があるのです。同様に刺繍を入れる場所と大きさによっては伸び縮みしにくくなるせいで動きを妨げてしまうリスクもあります。

当たり障りのないワンポイントの刺繍にしておけばこのようなトラブルは避けることが可能です。

白衣に刺繍を入れるときには一着あたりどのくらいの費用がかかるか知っておくと役に立ちます。基本的には既製品の白衣を選び、その任意の場所に希望する文字を好みのフォントと大きさで入れてもらうことが可能です。刺繍に使う糸の色や種類も決められる場合があり、その選び方によっても費用は大きく変動します。

また、業者によっては画像ファイルを送るとその通りの絵を刺繍で入れてくれるサービスもあり、病院のロゴマークなどを白衣に入れるのに適した方法でしょう。このような様々な選択肢があることに加えて、発注数によっても単価が変動する仕組みになっているのが一般的です。

実際にどのくらいかかるかは見積もりを取ってみないとわかりませんが、一着だけ頼みたいという場合には相場は1,000円前後です。文字の場合には文字数によって価格が大きく変わり、5文字前後であれば800円程度で対応してもらえますが、40文字くらいの長いものになると2,000円くらいが相場になっています。

ロゴの場合には面積と複雑さによってかなり変わるので一概には言えませんが、1,000円から2,000円くらいで対応してもらえるのが通例です。

ロット数が増えると大幅に単価が下がり、文字数が少ない場合には一着あたり200円から300円くらいで済むこともあるので業者から見積もりを取って確認してみると良いでしょう。

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白衣の既製品を納入してもらおうとすると在庫があれば即納してくれることも珍しくありません。しかし、刺繍をしてもらうとなると在庫を確保してから刺繍を施すために時間がかかるため、納期は長くなります。納期がどのくらい延びるのかも知っておいた方が無難です。

一着のみで比較的簡単な刺繍であれば1日から3日が納期として一般的になっています。10着になると単純にその10倍の10日から30日というわけではなく、1週間程度というのが典型的です。

100着といった大きなロットになってくるとかなり納期が延びがちですが、それでも1ヶ月以内には対応してもらえることが多くなっています。どのくらいの納期になるかは業者が持っているリソースと混み具合に大きく依存するので、早く納品してもらいたい場合には複数の業者で比較検討して決めた方が良いでしょう。

白衣への刺繍の入れ方のコツとして失敗しないためにはワンポイントにすることは既に挙げましたが、それだけではまだ良い仕上がりになったとは思えないこともあります。刺繍と生地の色合いのバランス、文字やロゴの大きさ、動作の邪魔にならない場所でありながら着ていて周囲から目に付くことなど、満たさなければならない条件はたくさんあるからです。

その具体的な条件は刺繍を入れる目的によって大きく異なります。ネームプレート代わりにするのか、単純にユニフォームとするのかといった観点をまず切り口にして、刺繍を入れる目的を明確にした上でデザインを考えていくようにしましょう。

業者にたたき台となるデザインを作ってもらうと作りやすくなるということも覚えておくと役に立ちます。失敗しないためには最終的には仕上がりをサンプルで確認するのが大切で、業者と打ち合わせをしてデザインが決まったら必ずサンプルを一着作ってもらいましょう。

それを実際に着てみて支障になりそうなところがないかを確認し、大丈夫であれば必要数だけ発注するというのが賢明です。一着だけ作りたいという場合には白衣の記事に実寸で刺繍したサンプルを作ってもらうと安上がりで良いでしょう。

業者によってはこのような柔軟な対応をしてくれないこともありますが、交渉次第なのでサンプルを見てみないと安心して発注できないと告げれば何らかの対策を講じてくれます。安心のために必ずサンプルを見ることを心がけましょう。

ユニフォームとして白衣を活用しよう

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